高知の持続可能なカツオ資源の使い方などを学ぼうと、オセアニアやラテンアメリカ、アフリカから、様々な国の行政官らが高知を訪れています。

7月2日から行われているJICA課題別研修は、ODA=政府開発援助の事業の一環として、高知大学と国際協力機構JICAが連携して行っています。

この国際研修は、高知県の産学官が主導して進めるカツオ資源の持続的な管理と利用の在り方や、水産資源を中心としたまちづくりを3年間に渡って学んでもらおうというプログラムで、今回がその1回目です。

11日の中土佐町での研修にはジャマイカやケニア、カリブ諸島のアンディグア・バーブーダなど11の国の代表者が参加しました。

参加者は各国の水産業に携わる行政官などで、高知の伝統的なカツオの一本釣り漁は資源を取りつくさない持続可能な漁法で、網を使うやり方と違ってカツオも痛みにくいメリットがあることなどを学んでいました。

(ケニア国家漁業局水産担当 ハンドリカさん)
「ハンドリングなどの魚の扱い方や、環境にやさしい漁法である一本釣りも自国に取り入れたい。さらに獲った魚のブランディング、マーケティング、販売方法等もケニアではあまり発達していないので、取り入れていきたい」

講義を受けたあと、参加者たちは久礼中学校の2年生36人と交流しました。

生徒たちは、英語で中土佐町とカツオの深いつながりを説明し、子ども世代にもカツオの魅力が浸透していることをアピールしました。

国際研修は7月25日までで、参加者たちは、黒潮町でカツオのわら焼き体験をしたり、加工場を見学したりする予定です。

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