記録的な不漁で休漁を余儀なくされていた富山湾のシロエビ…漁が再開してからおよそ1か月が経過していますが、シロエビのメッカ・新湊では今も深刻な不漁が続いています。

20日午前6時半ごろ、シロエビ漁から新湊漁港に戻ってきた松宝丸。

多くの仲買人が待ちわびる中、下ろされたかごは、2つだけ。

わずか30キロと、例年の10分の1ほどです。

今シーズンの解禁日は、およそ420キロの水揚げとなり、まずまずのスタートとなりました。

しかし、その後不漁が続き4月下旬から5月にかけて20日間の休漁に追い込まれました。

漁再開からおよそ1か月…。

新湊漁協によりますと現在も不漁は続いていて今月は10日間で0.5トンの水揚げ。例年の1割にも満たないといいます。

地震で地形が変わり、網が壊れやすく…

20日は新湊から4隻出ていましたが、一番とれたこちらの松宝丸でさえ…この量です。

松本さん:「ことしはもう諦めとるけど、このあとよくなっていってほしい」

さらに漁師を悩ませる問題が。

松本さん:「エビがいる谷間が狭くなったから網すぐひっかかって大変」

海中で水の抵抗を受けないように繊細な網を使っていますが、松本さんは地震で地形が変わったことで網が壊れやすくなったのではないかと話しています。

シロエビの被害について県水産研究所も・・・

富山県水産研究所 三箇真弘さん:「シロエビは当初、地震の被害はないと思っていましたが、いざふたをあけてみると、被害が大きかった」

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