2024年のゴールデンウィーク(GW)の海外旅行者数は、コロナ禍前の9割程度まで回復する見込みだ。4月25日~5月5日に出発する旅行の動向について、旅行大手のJTBが運輸・観光データやアンケート調査などを基に推計したところ、海外旅行者数は対前年比67.7%増の52万人になる見通しとなった。
海外旅行者数は、10連休で過去最高となった19年を除き、コロナ禍前の5年間(14~18年)は約55万人前後で推移していた。24年はその9割程度の水準まで回復することになる。平均旅行費用は円安や物価高の影響を受けて、対前年比4.7%増の26万9000円と予想されている。
海外旅行の行き先の人気上位は、韓国(20.8%)、東南アジア(16.7%)、台湾(13.5%)。JTBの海外旅行の予約状況(4月3日時点)は対前年比125%増で、アジアなど短い日数で旅行できる方面が人気だという。
一方、国内の旅行者数は対前年比0.9%増の2280万人、平均費用は同3.7%増の3万6100円となる見通し。物価高の影響で旅行者数は微増ながら、平均費用は上昇する。海外と国内を合わせた総旅行者数は同1.8%増の2332万人、総旅行消費額は同11.2%増の9630億円とみられている。
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