男子バスケットボールBリーグの年間王者を決める「日本生命チャンピオンシップ(CS)FINALS」(2戦先勝方式)の開幕前日会見が24日、会場の横浜アリーナであった。2連覇を狙う琉球(西地区2位)と初の決勝進出を果たした広島(ワイルドカード1位)の選手らが意気込みを語った。

 琉球の桶谷大ヘッドコーチ(HC)は「一体感がすごくある」とチームの団結に手応えを感じている。

 準々決勝はA東京に2勝1敗、準決勝は千葉Jに2勝1敗。強豪相手の苦しい戦いを制し、司令塔の岸本隆一は「CSに入ってから成長している。明日からの試合でも成長できるように、さらに良いバスケットを表現できるようにしたい」と話した。

 広島はカイル・ミリングHCは「初のファイナルで失うものはない。一生懸命プレーして、広島にトロフィーを持って帰りたい」と挑戦者の立場を強調した。

 準々決勝は中地区1位の三遠に2連勝。準決勝は西地区を制した名古屋Dを2勝1敗で振り切った。司令塔の中村拓人は「誰かが120%の力を出すのではなく、一人ひとりが役割を遂行している。防御はどのチームにも負けないと思っている」と自信をにじませた。

 Bリーグが誕生して8シーズン目。これまでは関東圏に本拠を置くクラブが決勝に進んでいたが、広島が6チーム目の決勝進出クラブとなり、地方都市に本拠を置くチーム同士の決戦となった。

 地方創生をリーグ理念の一つに掲げる島田慎二チェアマンは、「勢力図は変わりつつあり、こういう時が来ると思っていた。いろいろなチームに優勝の可能性があるのは歓迎すべきこと。大きなのろしをあげた、象徴的なカードになった」と述べた。(野村周平)

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