【ミキハウス-ニチダイ】1失点で完投したミキハウスの先発・桜井俊貴=京都市のわかさスタジアム京都で2024年5月23日午前10時51分、石川裕士撮影

 第95回都市対抗野球大会(毎日新聞社、日本野球連盟主催)の近畿2次予選は23日、わかさスタジアム京都で第1代表決定トーナメント2回戦が行われた。4年連続の本大会出場を目指すミキハウスはニチダイに9―1で快勝し、24日の第1代表決定トーナメント準決勝に進んだ。日本生命と三菱重工Westの勝者と対戦する。

 ミキハウスは三回、坂井慎平のスクイズ(記録は内野安打)と猪原隆雅の2点適時二塁打で3点を先取した。五回にも井上大輔の適時打で加点し、終盤にも長短打を集めて引き離した。先発した元巨人の右腕・桜井俊貴は制球力があり、13奪三振で1失点完投した。ニチダイは一回に好機を作ったが生かせず、八回に1点を返すのがやっとだった。【石川裕士】

ミキハウス・桜井俊貴投手

 (完投を志願)八回で代わると他の投手に申し訳ない。投げきれるんだったら自分でいっちゃおうかなという気持ちだった。

 (プロ野球の巨人でプレーし、昨年は巨人のスカウトとして予選を視察)トーナメントで負けられない戦いが続く。1試合にかける思いが相手よりどれだけ上回れるか。技術はそんなに変わらない。気持ちだけはしっかりしていきたい。

 (応援団からは「トシちゃん」と声が飛んだ)僕から(呼んでくれと)言いました。親しみを込めて。(チームメートからウイニングボールを渡され)プロでの初勝利以来かな。大事にします。

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