陸上の話題です。
女子100mハードルでパリオリンピックを狙う尾道市出身の大松由季(おおまつ ゆき)選手にオリンピックにかける思いを聞きました。

女子100mハードル、大松由季選手(サンドリヨン所属)。
夢に向かって努力を続けるハードラー。
現在、愛知県に拠点をおく大松選手ですが、生まれは尾道市。高校時代にはインターハイにも出場しました。
大学卒業後、企業チームに所属せず地道に競技を続け、去年9月の全日本実業団陸上でその才能が開花します。日本人6人目となる12秒台のタイムで優勝を飾りました。

【大松由季選手】
「今までがずっと結果がともなってなかった。予選落ちだったり、決勝に進出しても3位以内に入ることはなかったので、それが一気に優勝という形に残せたことは自分の中では大きな経験になりました」

普段の練習は大松選手ただ1人、練習のパートナーは愛用のストップウォッチ。
大松選手はある区間のタイムを見て、自分のコンディションを見極めています。

【大松由季選手】
「(ハードル間の)タッチダウンを計っていて、1台目のハードルの着地から最後のハードルの着地の区間を自分で計っています」

去年の秋、12秒97を記録しましたが、タイムの推移をみると、春から0.4秒以上伸びています。そのきっかけとは?

【大松由季選手】
「去年のシーズンに入る織田陸が雨で普通のスパイクだと絶対にタイムが落ちるはずなのに(他の選手はタイムが)落ちていなかった。何が違うのだろうと考えたときに他の選手が履いているのが厚底のスパイクで、自分は履いていなかった。7月に厚底のスパイクに変えてからタイムが伸びたので、そこが自分にはまったなと一番感じています」

今年4月の織田幹雄記念陸上、苦手な雨の中での試合となりましたが、A決勝に進出し4位でレースを終えました。

【大松由季選手】
「今まで結果を残してこれなかったですけど、去年から少しずつ結果を出せるようになってきた。地元の方たちにも、愛知にはいますけど応援していただけたら嬉しいなと思います」

これまで1人で走り続け地道に夢を追いかけてきた大松選手オリンピックへの思い。
そして、パリオリンピック出場に向けて今どんなことを考えているのでしょうか?

【大松由季選手】
「(オリンピックのことを)卒業文集には多分書いていたはず。自分の持っている力を出した先にオリンピックがつながっていたらいいと思っていて、出場できたらできたで嬉しいですけど、それ以降の方が人生は長く続くので自分の経験してきたことを今、陸上をやっている子供たちに教えていけたらというか、自分の姿を見て肌で感じてもらえたらいいのかなと思っています」

<スタジオ>
一人で練習を続けて結果を出していくことには、当然、難しさもありますね。

【コメンテーター:エディオン女子陸上部アドバイザー・木村文子さん】
「一人で活動している国内ではなかなか珍しい選手ですごく注目してる選手です。競技としっかり向き合っているので、大松選手のレースを見ていると、いつも楽しそうなんです。自分がやってきたことを一戦一戦試しているということが伝わってくる選手です」

本人の理想は飛ぶというよりもハードルがないように走るということですが、技術的にはどうご覧になってますか?

【コメンテーター:エディオン女子陸上部アドバイザー・木村文子さん】
「思ってる通りに練習できている。世界を目指してもっともっとチャレンジしてほしいと思います」

パリオリンピックに向けて今後の活躍に期待です。

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