第76回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)が18日、上毛新聞敷島球場(前橋市)などであった。

 40年ぶりに関東大会に出場した武相(神奈川1位)は昌平(埼玉2位)に0―8で七回コールド負け。県大会準優勝の東海大相模(神奈川2位)は専大松戸(千葉1位)を9―3で破った。東海大相模は20日、同球場で白鷗大足利(栃木1位)と対戦する。

 「無理に長打を狙わない」。同点で迎えた六回1死二塁。五番打者の長尾幸誠選手(3年)は、平常心で打席に立った。甘く入った直球を振り抜き右中間二塁打に。「二回にも三塁打を打っていて、自信があった」。原俊介監督は「均衡を破った一打」と手放しで喜んだ。

 県大会の準々決勝以降、打撃が好調だ。「常に走者を進塁させる意識で練習していて、試合でも落ち着いていられる」

 秋以降、体重を10キロ増やしたのも要因だという。寮の食事に加え、自室の炊飯器で炊いたご飯を意識的に食べた。「おじいちゃんとおばあちゃんが育てた米を送ってくれる。元気が出る気がする」。温かい応援に、新基準の低反発バットでも以前と変わらぬ結果を残せているという。

 下級生の活躍に刺激を受けている。「2年生が3人いる上位打線が頼りになる。自分は好機で走者を返す役割。次も相模の『つながる野球』を見せたい」と意気込んだ。(手代木慶)

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