第76回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は18日、群馬県で開幕した。東海大菅生(東京2位)は山梨学院(山梨1位)に2―0で勝利した。19日は帝京(東京1位)が鹿島学園(茨城2位)と対戦する。

 東海大菅生のエースナンバーを背負った小島葵(3年)。持ち味を発揮したのは二回表、無死一塁の場面だった。山梨学院の打席には代打の二村。一番自信のあるスライダーを低めに投げ、ゴロを打たせようと意識した。結果は狙い通り投ゴロ。自らさばいて併殺に打ち取った。

 4月の春季都大会決勝では、制球が乱れて帝京にサヨナラ負けを喫した。だからこそ、「焦らず、自分のテンポで投げきること」を意識した。この併殺をきっかけに「そのあとは自分の持ち味であるコントロールよく打ち取る投球ができた」と振り返る。

 若林弘泰監督も「本当に狙い通り。走者を出しても落ち着いていて、見ていて不安がなかった」と評価する。「自信がついた」と語る小島。20日の準々決勝では、昌平(埼玉2位)と対戦する。(西田有里)

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