松本投手は25歳。東京都出身で東海大菅生高校では、3年生の夏に西東京大会決勝で現在、プロ野球・日本ハムに所属する清宮幸太郎選手を擁する早稲田実業と対戦して勝ち、チームを17年ぶりの夏の甲子園出場に導きました。

さらに、進学先の亜細亜大、社会人野球のトヨタ自動車でも、安定したピッチングをみせ、去年のドラフト会議でヤクルトから2位で指名されました。

開幕1軍は逃した松本投手でしたが、2軍ではリリーフの2試合を含む4試合に登板し、3勝負けなし、防御率は0.47と結果を残し、松山市で行われた15日夜の広島戦でプロ初登板しました。

試合では、3回まで毎回ランナーを背負ったものの要所を締めて無失点に切り抜けると、4回以降は、落ちる変化球を効果的に使って広島打線に1本のヒットも許しませんでした。

松本投手は9回118球を投げ、ヒット3本、フォアボールなし、10個の三振を奪う好投でプロ初登板で完封勝利を挙げました。

ルーキーのプロ初登板での完封勝利は2008年に当時ソフトバンクの大場翔太投手が達成して以来、16年ぶりです。

松本投手は試合後のヒーローインタビューで「新人なのでチームに勢いをつけられるよう『いけるところまで全力で』と臨んだことがよかった。気が付いたら9回になっていて完封は意識していなかった」と振り返りました。

そして、完封勝利について「とてもうれしいがチームが勝てたことがよかった。社会人まで経験したことで今の自分がいるので遠回りだとは思っていないし、支えてくださった方に本当に感謝したい」と話しました。

そのうえで、「ウイニングボールは両親に渡したい。これからもチームに勢いを持ってこられるピッチングをしていきたい」と今後の活躍を誓っていました。

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