【神戸-福岡】前半、シュートを放つ神戸の宮代大聖=ノエビアスタジアム神戸で2024年5月15日、中川祐一撮影

〇ヴィッセル神戸1―0アビスパ福岡●(15日・ノエビアスタジアム神戸)

 昨季の王者・神戸が進化した姿を見せている。前節から中3日で迎えたこの日の先発は、エースのFW大迫勇也ら主力は替わらなかった。しかし、前の試合で控えだったMF宮代大聖、MF井手口陽介の新加入組が名を連ねた。そして、川崎から加入した宮代は3試合連続のゴールでチームを4連勝に導いた。

 一方、昨季、福岡でルヴァン杯優勝をもたらした井手口はなかなか出場機会を得られなかったが、6日の新潟戦でフル出場し、いいプレーを見せた。吉田孝行監督は「自分たちの約束事とかで最初は少し頭がいっぱいになっていた部分があったと思う。新潟戦で一つ、らしいプレーが出てすっきりしたというか、コツをつかんだ」と好調さを認めていた。

【神戸-福岡】後半、ゴールを決めた神戸の宮代大聖(右)。左は福岡のGK永石拓海=ノエビアスタジアム神戸で2024年5月15日、中川祐一撮影

 6日の新潟戦、11日のセ大阪戦と厳しい日程の中で、それぞれ大胆なメンバー交代をしつつ勝利を得られたのは選手層があってこそ。昨季は大迫らへの依存度が高かったが、新加入の選手も戦術にフィットし、解消されつつある。主将のMF山口蛍は「層が厚くなっている。良い競争でやれている」と口にする。

 この日は、1993年5月15日に開幕したことを記念に制定された「Jリーグの日」。現在のJリーグをけん引する神戸が今季も突っ走ることができるか。【生野貴紀】

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