バレーボール男子のイタリア1部リーグ・セリエAのペルージャは14日、男子日本代表主将の石川祐希選手(28)と契約したと発表した。背番号は日本代表や前所属のミラノと同じ「14」。ペルージャは2023~24年シーズン、世界クラブ選手権など4冠を達成した世界的な強豪クラブで、石川選手はエース級の活躍を期待される。
石川選手は、中央大1年だった14年冬からセリエAでプレーし、24~25年シーズンは通算10シーズン目となる。モデナ、ラティーナ、シエナ、パドバを経て、直近4シーズンはミラノに所属。エースとして、ミラノを2年連続の4強(23~24年シーズンは3位)に導き、評価を高めていた。
ペルージャは、22年世界選手権でMVP(最優秀選手)を取ったシモーネ・ジャンネリ選手(イタリア)を筆頭にポーランド、ウクライナ、キューバ、チュニジアなど各国の中心選手が顔をそろえ、「世界選抜」さながらのチームだ。熱狂的なサポーターがいることでも知られている。今季はクラブ選手権の他にセリエAのプレーオフ、カップ戦の「コパ・イタリア」「スーパーカップ」を制し4冠に輝いた。
23~24年シーズン限りで「地上最強アタッカー」の異名を持つビルフレド・レオンベネロ選手(ポーランド)が抜けた。石川選手は「ポスト・レオン」としての役割が期待されている。
石川選手は今年1月、所属クラブの選択について「自分が成長できる環境なのか、自分がやってみたい環境なのかというところが大事」と話していた。「世界のトッププレーヤー」という目標にまた一歩近付く移籍となった。【小林悠太】
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