夏場所は初日の12日、昭和以降では初めて、5人以上出場した横綱と大関が総崩れとなり、2日目の13日からは横綱 照ノ富士と大関 貴景勝が休場しました。

残る3人の大関のうち、琴櫻は、三役昇進を目指す21歳の熱海富士と対戦し、立ち合いで強く当たったあと、タイミングよく「肩透かし」を決めて勝って、初白星を挙げました。

琴櫻は夏場所から元横綱である祖父のしこ名を襲名していて、「琴櫻」のしこ名が50年ぶりに勝ち名乗りで読み上げられました。

このほかの2人の大関は、負け越せば大関から陥落する角番の霧島が、平幕の平戸海に「押し出し」で勝って初白星を挙げた一方、豊昇龍は関脇の阿炎に押し出されて敗れ、2連敗となりました。

また、初日に照ノ富士を初めて破った、新小結の大の里は、大関経験者の高安と対戦しました。大の里は高安を四つに組み止めることができず、引いたところを逆に攻め込まれて「押し出し」で敗れ、初黒星を喫しました。

この結果、2日目を終えて早くも三役以上に勝ちっぱなしがいなくなりました。

中入り後の勝敗

▽剣翔に友風は剣翔が「すくい投げ」。

▽宝富士に新入幕の時疾風は宝富士が「寄り切り」。

▽新入幕の欧勝馬に狼雅は欧勝馬が「送り出し」。

▽竜電に水戸龍は竜電が「寄り切り」で勝ちました。

▽錦富士に美ノ海は美ノ海が「押し出し」。

▽一山本に佐田の海は一山本が「押し出し」。

▽金峰山に北勝富士は金峰山が「寄り切り」。

▽湘南乃海に玉鷲は湘南乃海が「はたき込み」で勝ちました。

▽琴勝峰に正代は正代が「押し出し」。

▽隆の勝に錦木は錦木が「網打ち」。

▽翠富士に御嶽海は御嶽海が「小手投げ」。

▽阿武咲に王鵬は阿武咲が「寄り切り」で勝ちました。

▽宇良に明生は宇良が「押し倒し」。

▽大の里に高安は高安が「押し出し」。

▽翔猿に若元春は若元春が「押し倒し」。

▽阿炎に大関 豊昇龍は阿炎が「押し出し」。

▽角番の大関 霧島に平戸海は霧島が「押し出し」で勝ちました。

▽豪ノ山に大関 貴景勝は貴景勝が首のけがで13日から休場したため、豪ノ山が「不戦勝」です。

▽大関 琴櫻に熱海富士は琴櫻が「肩透かし」で勝って、祖父のしこ名に変わってから初の白星を挙げました。

▽大栄翔に横綱 照ノ富士は照ノ富士が左の脇腹とひざのけがで13日から休場したため、大栄翔が「不戦勝」です。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。