「国内最古のマラソン」が行われた故事にちなんだ「安政遠足(とおあし)侍マラソン大会」(東京新聞など後援)が12日、群馬県安中市で開かれた。第50回の記念大会で恒例の「関所・坂本宿コース」(20.15キロ)に、距離の短い「松井田宿コース」(11.95キロ)が加わり、約1470人が新緑の旧中山道を駆け抜けた。  大会は仮装ランナーが多いことで知られる。今年も武将や金太郎、米大リーグの大谷翔平選手などにふんしたランナーが参加し、沿道の人たちを喜ばせた。  大会の由来は、安政2(1855)年、安中藩主の板倉勝明が、藩士を鍛錬するため長野県境の碓氷峠まで走らせた「遠足」。着順などを記した古文書が残っている。記録を競うマラソンの日本における始まりとされる。(石井宏昌)

思い思いの仮装で走る人たち=12日、群馬県安中市で




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