3月に肘を手術したパリ五輪レスリング女子53キロ級代表の藤波朱理(日体大)が10日、東京都内で取材に応じ「すごく回復が早い。毎日金メダルの瞬間を思い描いている。心に残るパフォーマンスをしたい」と笑顔で話した。右肘としていた患部は、負傷時の混乱で説明を誤り、左肘であることも明らかにした。  20歳の藤波は133連勝中の金メダル候補。練習は打ち込みを再開し、今月後半にはスパーリングも始める予定で五輪出場には支障がない。脱臼した直後は「人生最大の痛みだった。心も体も」と不安に駆られたという。気持ちを立て直して、リハビリに努めてきた。五輪前の試練にも「絶対に自分なら乗り越えられる」と前向きだ。


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