先月、ギリシャのオリンピアでともされた聖火は、3本のマストを持つ大きな帆船で地中海を渡り8日、フランス南部の都市、マルセイユに運ばれました。
大会の組織委員会によりますと、この船は近代オリンピックの第1回大会が開かれた1896年に進水した、長い歴史を持つフランスの船だということです。
港には聖火を一目見ようと15万人以上が集まり、フランス軍のアクロバット飛行チームが国旗と同じ青、白、赤のカラースモークを出しながら上空を飛行し、聖火の到着を祝いました。
そして、船から降ろされた聖火が地元・マルセイユ出身の人気のラップ歌手によって専用の聖火台に移されると、集まった人たちから大きな歓声が上がっていました。
地元に住む24歳の男性は「聖火をのせた船が見えたとき、信じられないような光景で、とても感動しました」と話していました。
フランス国内での聖火リレーは9日、マルセイユから始まり、およそ1万人の聖火ランナーによって世界遺産のベルサイユ宮殿やモンサンミシェルなどの観光名所をめぐり、セーヌ川を舞台にパリで開かれる開会式に運ばれます。
パリオリンピックはことし7月26日に開幕します。
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