朝乃山は3年前に新型コロナウイルスのガイドライン違反で、6場所出場停止の処分を受けて大関から陥落し、一時は三段目まで番付を落としましたが、夏場所では東の小結に昇進し、三役に返り咲いていました。
しかし、先月25日に千葉県で行われた巡業で右ひざのじん帯を痛め、夏場所の初日が4日後に迫った8日朝も相撲を取る稽古ができず、調整が遅れていました。
稽古後に取材に応じた朝乃山は夏場所について「三役になって気持ちとしては出たいが体が出るなと言っている。医者からは『初日は出ないほうがいい』と言われた」と述べ、初日からの出場は厳しいという認識を示しました。
そして「相撲は下半身からでひざは特別なので、悪化するのは非常にいやだ。今は7月の名古屋場所に向けて出場するつもりでやっているしリハビリもその方向で進んでいる」と途中出場についても否定的な考えを示しました。
9日、師匠の高砂親方と相談して出場するかどうか正式に決めるということですが、高砂親方も「無理して出したくはない。本人は悔しいと思うがしっかり治してから出ればいいと思っている」と話していました。
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