2024年も残すところあとわずか。さまざまな出来事があった1年。スポーツでの北海道勢の活躍や名場面を振り返ります。
7月に開幕したパリオリンピック。
海外での大会最多となる金メダル20個を獲得した日本。北海道勢も活躍しました。
女子やり投げで金メダルを獲得した、旭川市出身の北口榛花選手。
幼いころから、水泳やバドミントンで頭角を現していた北口選手。高校から始めたやり投げでは約2か月で北海道を制覇。2年生の時に全国高校総体・日本ユース・国体で優勝を飾り、高校3冠を達成しました。
「世界の舞台で、ちゃんと戦えるような選手になりたいです」(北口 榛花 選手)
あれから8年。言葉通り、世界の舞台で戦える選手へと成長しました。
女子やり投げで日本初の金メダル。地元の旭川市は歓喜に包まれました。
「夢の中では70メートル投げられていたので、ちょっと悔しい部分もあるんですけど、また頑張って現実にできるようにしたいです」(北口選手)
10月には旭川市で凱旋パレードが行われました。金メダルを一目見ようと、約4万8000人が詰めかけました。
「金メダルではないですけど、価値のある銅メダルだと思います」(永山 竜樹 選手)
美唄市出身、柔道の永山竜樹選手。60キロ級の準々決勝では、スペイン代表ガリゴス選手の絞め技に審判が「待て」の指示を出しましたが、そのまま6秒間ほど絞め続けられ失神。一本負けと判定されました。
後味の悪い結果となりましたが、敗者復活戦を勝ち上がり銅メダルを獲得しました。
「ちょっと悔しい気持ちの方が多いけれど、次に向けてまた進んでいこうと思う」(永山選手)
試合の2日後にはSNSにガリゴス選手と肩を組む写真を投稿。その思いを生出演したUHBの番組「みんテレ」で明かしてくれました。
「話題になっているのも噂で聞いていて、畳を降りたら柔道ファミリー。仲が良いということを、いろいろな人に分かってほしかったので投稿をしました」(永山 選手)
わだかまりのないことを伝えた永山選手。4年後のロサンゼルスオリンピックで悲願の金メダルを目指します。
スケートボード女子パークでは苫小牧市在住の開心那選手が2大会連続の銀メダルを獲得。東京オリンピックの時より身長が22センチも伸び、滑りがスピードアップ。板の先端を滑らせる得意のノーズグラインドを決める、会心の滑りを見せました。
新庄監督3年目のシーズンとなる2024年、「大航海」をチームスローガンにした北海道日本ハムファイターズが躍進しました。先制されても追いつき逆転する劇的な勝利を重ね、序盤からAクラスをキープ。
チームを支えたのは若い選手たちでした。田宮裕涼選手は7月後半まで打率3割を超え、好調のチームに欠かせない存在に。
「ゆあビーム」と呼ばれた強肩も勝利に貢献。10盗塁を記録した走力も大きな武器となりました。
セ・パ交流戦ではソフトバンクから加入した水谷瞬選手が首位打者に。昨シーズンまで一度も1軍での出場機会がありませんでしたが、新庄監督のもとで花開きました。
連日の活躍で、お立ち台も慣れてきたのではという問いに。
「慣れたとか調子乗ったことは言えないので、毎回緊張した気持ちで立っています」(水谷 瞬 選手)
7月には4連敗で5位に転落するも、そこから清宮幸太郎選手とレイエス選手2人の大砲が大爆発。ともに8月以降の打率が3割を超える活躍を見せ、チームは再浮上し2位でシーズンを終えます。
「日本シリーズをエスコンフィールドですることしか頭にない」(新庄 剛志 監督)
エスコンフィールドHOKKAIDOで初めて行われたクライマックスシリーズ。初戦を落としたファイターズ、後のない2戦目も1点をリードされ最終回を迎えます。打席には万波中正選手。
起死回生のホームランで同点に追いつきました。同点の延長10回、2アウト1塁・3塁のチャンスに浅間大基選手。
粘りを見せ逆転サヨナラ勝ちのファイターズ。続く第3戦では清宮選手のタイムリーで追いつくと、水野選手の三塁打で勝ち越します。最後はチーム最年長のベテラン宮西尚生投手が締めくくり、ファイナルステージ進出を決めました。
日本シリーズ進出はなりませんでしたが、2025年を期待させる結果となりました。新庄監督4年目となる来シーズンに注目です。
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