ラグビー・リーグワン第1節
○東芝ブレイブルーパス東京（BL東京）28―21横浜キヤノンイーグルス（横浜）●（22日、横浜・日産スタジアム）
苦しい流れを180度変えた。昨季王者のBL東京が修正力を見せ、一時は16点差をつけられたスコアをひっくり返した。
前半途中まで横浜のキックを交えた攻撃に手を焼き、自分たちの反則も重なって0―16のリードを許した。主将でNO8のリーチ・マイケルは「開幕戦のプレッシャーがあった」と率直に語った。
だが、前半残り数分となってからは見違えるように変化した。それまでほとんど敵陣にも入れなかったが、反則の数を減らし、「強くボールを前に運ぶ」というシンプルなプレーに集中した。SOリッチー・モウンガは「追いかける時は何か特別なことをするよりも、自分たちを信じて、目の前のことを一つずつやるしかない」と強調した。
前半終了間際に初トライを挙げると、後半15分までに2トライを追加するなどして21―16と逆転。その後同点に追いつかれたが、敵陣内でのラインアウトを起点にフェーズを重ねながら少しずつ前進し、後半30分のCTB真野泰地のトライで勝ち越した。
真野は「自分たちのラグビーの攻撃の形をただ単にやっただけ。それをちゃんとやり切れば、トライを取れる」と自信をみなぎらせた。泰然自若とした姿に、王者の風格が漂っていた。【高野裕士】
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