目次

  • 注目

    《コース紹介》

  • 《レースの見どころ》

  • 注目

《コース紹介》

【動画でコース紹介】

1区(6km)

全5区間の中でも最も長い6kmの区間。各チームとも力のあるランナーが集まる。コースのポイントは中間点付近からはじまる上り坂。特に中継所まで残り1kmでの上り坂が勝敗をわける。
◆区間最高記録:18分52秒◆
新谷 仁美【興譲館(岡山)】17回(2005年)

2区(4.0975km)

上りあり、下りあり、そして4つの直角カーブと、ロードレースの技術力が要求される区間。ペース配分がカギを握る。
◆区間最高記録:12分15秒◆
テレシア ムッソーニ【世羅(広島)】31回(2019年)

3区(3km)

タスキをもらってすぐ折り返し地点に到達する、3kmの区間。ラスト500mの上り坂が勝負どころ。
◆区間最高記録:9分21秒◆
鷲見 梓沙【豊川(愛知)】24回(2012年)

4区(3km)

3kmの区間。なだらかな下り坂が続くこの区間には、各チームのスピードランナーが集まる。スピード勝負になるこの区間には、例年400m・800mといった中距離ランナーも起用されている。
◆区間最高記録:8分59秒◆
田中 梨沙【埼玉栄(埼玉)】8回(1996年)

5区(5km)

5kmの最終区間。西大路から五条通、そしてたけびしスタジアム京都までのコース。アンカーとしての勝負強さが大事な要素となる。
◆区間最高記録:14分37秒◆
テレシア ムッソーニ【世羅(広島)】32回(2020年)

《レースの見どころ》

女子は36回目を迎える全国高校駅伝。ことしはルールの変更もあり、選手たちがどのようなレースを展開するのか注目です。

【留学生の区間に変更】
ことしは、海外からの留学生ランナーが出場できる区間が見直されました。これまでは1区をのぞく区間で1人だけ走ることができると規定されていましたが、日本陸上競技連盟や高体連=全国高等学校体育連盟などの主催団体でつくる実行委員会は、今大会から距離が最も短い3キロ区間のみと決めました。女子は3区か4区のどちらかで走ることができます。戦略の変更を求められるチームもある中で、選手たちがどのようなレースを展開するのか注目です。

【優勝争いは】

女子はマラソンの半分の距離を5人でつなぎます。都道府県予選のタイムがトップの仙台育英を19年連続出場の大阪薫英女学院や、長野東、それに去年の優勝校、鹿児島の神村学園が追う構図になるものと見られます。

▽仙台育英は宮城県予選で2区から5区まで区間賞を獲得。東北大会ではメンバーを全員入れ替えて臨み層の厚さを見せて優勝しました。注目は1年生から都大路を経験し去年1区で3位だった細川あおい選手と、2年連続で3区を任され区間2位だった長岡みさき選手です。経験豊富な2人に加えて、去年、20歳以下の日本選手権の3000メートル障害で優勝した佐藤柚優選手など実力者がそろいます。去年は5区で鹿児島の神村学園の留学生にトラック勝負で抜かれて1秒差で優勝を逃し、雪辱を誓っています。

▽大阪薫英女学院はエースの塚本夕藍選手など去年4位に入賞したメンバーが4人残っています。3000メートルのベストタイムが9分10秒台の選手を多くそろえて、上位5人と上位3人の平均タイムは、出場校の中でいずれも2位と安定感は抜群です。チーム力で2016年以来となる8年ぶりの優勝を目指します。

▽長野東は都道府県予選のタイムが1時間9分2秒の3位。おととしの優勝メンバーで、キャプテンの窪田舞選手や3000メートルの自己最高タイムが9分10秒74の2年生、真柴愛里選手が引っ張ります。

▽去年優勝の神村学園は3000メートルの上位5人の平均タイムが出場校トップ。優勝メンバーが4人残っているほか、留学生で1年生のムトニ・マーガレット選手は3000メートルが9分0秒台の好記録をマークしています。全員が実力どおりの力を発揮できれば、学校史上初の連覇が見えてくるかもしれません。

《予選タイム(上位5チーム)》

▽1.仙台育英(宮城) 1時間8分3秒
▽2.大阪薫英女学院 1時間8分34秒
▽3.長野東 1時間9分2秒
▽4.青森山田 1時間9分44秒
▽5.東大阪大敬愛 1時間10分3秒

《注目選手は》

【久保凛(東大阪大敬愛)】
女子で大きな関心を集めているのが近畿地区代表として出場する東大阪大敬愛高校の2年生・久保凛選手。ことし7月、女子800メートルの日本記録を19年ぶりに更新し、“スーパー高校生”とも呼ばれています。去年、チームは出場したものの久保選手は体調不良で出られず今回が初めての都大路です。駅伝の舞台でも“スーパー高校生”としてスピードある走りを見せることができるか注目です。

【細川あおい(宮城・仙台育英)】
宮城の仙台育英高校の細川あおい選手は1年生から出場しています。去年は2年生で1区を任され、区間3位と好成績を残しました。キャプテンとして臨む最後の都大路で、3年ぶりの優勝を目指します。

【穗岐山芽衣(高知・山田)】
高知の山田高校の穗岐山芽衣選手はことしの20歳以下の日本選手権の5000メートルで2位。3000メートルの自己ベスト記録は9分4秒86で全国屈指のタイムです。都大路には1年生から出場していて集大成のレースに臨みます。

【細見芽生(広島・銀河学院)】
広島の銀河学院の細見芽生選手は県予選で1区を任され2位に49秒差をつけて区間賞を獲得して初優勝に導きました。全国高校総体の3000メートルでは留学生が出場する中で日本選手最高の5位でフィニッシュしました。去年はアンカーを任されましたが順位を落として区間19位に終わり、悔しさを味わいました。

【佐藤ゆあ(京都・立命館宇治)】
京都の立命館宇治高校の佐藤ゆあ選手は去年4区で出場して区間賞を獲得し、ことしの全国高校総体の3000メートルでは6位でフィニッシュしました。近畿大会では1区を任され、久保選手などに競り勝って区間賞。キャプテンとしてチームを引っ張る走りに期待です。

《最近10年の優勝校》

▽2014年 大阪薫英女学院 1時間7分26秒
▽2015年 世羅(広島) 1時間7分37秒
▽2016年 大阪薫英女学院 1時間7分24秒
▽2017年 仙台育英(宮城) 1時間6分35秒
▽2018年 神村学園(鹿児島) 1時間7分25秒
▽2019年 仙台育英(宮城)1時間7分0秒
▽2020年 世羅(広島) 1時間7分13秒
▽2021年 仙台育英(宮城) 1時間7分16秒
▽2022年 長野東 1時間7分37秒
▽2023年 神村学園(鹿児島) 1時間7分28秒

【NHK特設サイト】全国高校駅伝2024

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