女子SPで演技する河辺愛菜=東和薬品ラクタブドームで2024年12月20日、吉田航太撮影

 20日に大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで開幕したフィギュアスケートの全日本選手権で、女子ショートプログラム(SP)に出場した2022年北京冬季オリンピック代表の河辺愛菜選手(中京大)が、演技前の6分間練習中に同じ組の江川マリア選手(明大)と接触。河辺選手が右腕を痛めるアクシデントがあった。

 互いに第2組で登場。本人たちによると、ジャンプを跳ぶ直前で後ろ向きだった河辺選手と、背走していた江川選手の進路が重なってしまい、互いに気付くのが遅れてしまったという。河辺選手は接触後に右腕上部が腫れ「痛みがあって、しびれている状態」と明かした。

 それでも「プログラムのことだけを考えて滑り切れた」と冒頭から2本のジャンプを決め、62・25点。江川選手も61・29点でともに22日のフリー進出を決めた。

 6分間練習直後の滑走となった江川選手は「私は大丈夫ですが、愛菜ちゃんが心配で……」と神妙な面持ち。第2組で5番目に滑った河辺選手は「まだ会えてないのですが、相手にけがをさせていないかが不安」と口にし、報道陣から大事に至っていない様子を伝えられると「良かったです」とホッとした様子を見せた。

 河辺選手は「1日空くのでしっかり休んで。フリーへ向けて切り替えて頑張ります」と語った。【倉沢仁志】

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