阿武松部屋の阿武咲は青森県中泊町出身の28歳。

立ち合いから前に出る思い切りのよい突き押し相撲を持ち味に平成29年には最高位の小結に昇進し、幕内で通算7年以上活躍しました。

しかし、右ひざなどたび重なるけがに悩まされ、西の十両10枚目だった11月の九州場所も途中休場して幕下への陥落が確実になり18日、現役を引退しました。

阿武咲は19日、東京 両国の国技館で会見に臨み「年々自分の相撲が取れなくなってきて、そのつど変えながらやってきたが、正直もう相撲を取れる体ではなくなってしまった。いろいろ考えたが今はすごくすっきりしていてやりきったという気持ちでいっぱいだ」と引退を決断した理由を説明しました。

印象に残っている一番については優勝争いをしていた去年の初場所13日目に同学年で子どものころからライバルだった当時の大関 貴景勝に敗れた相撲をあげ、「取り終えた瞬間は悔しかったが最高峰の舞台で優勝争いをしたことが特別だった。引退したことを伝えたら『俺ら、頑張ったよな』と言ってもらえてうれしかった。同じ時代に生きることができてよかった」と涙を流しながら話しました。

今後は日本相撲協会には残らないということで「5歳から続けてきた相撲ではとにかく真っ向勝負で逃げずにやってきたので、これからの人生でも逃げずに生きていきたい」と話していました。

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