東京 渋谷の代々木第二体育館で行われたバスケットボール女子の皇后杯決勝は、17大会ぶりの優勝を目指す富士通と初めて決勝に進んだアイシンが対戦しました。
試合は前半、アイシンが元日本代表の渡嘉敷来夢選手の身長1メートル93センチの高さを生かしたゴール下からの得点で流れをつかみ、富士通は29対38とリードをされて折り返しました。
第3クオーターは、富士通が体を張ったリバウンドとディフェンスで渡嘉敷選手を抑えてリズムを取り戻し、オフェンスでは、相手のファウルで獲得したフリースローなどで得点を重ねて43対47と4点差まで追い上げました。
富士通は第4クオーターもペースをつかみ、残り3分余りで江良萌香選手がスリーポイントシュートを決めて、この試合初めてリードを奪うと、内尾聡菜選手の連続得点やパリオリンピック代表でキャプテンの宮澤夕貴選手のスリーポイントなどで突き放しました。
富士通は65対55でアイシンに逆転勝ちし、17大会ぶり4回目の優勝を果たしました。
大会MVPには両チームトップタイの21得点をマークした富士通の宮澤選手が選ばれました。
富士通 宮澤「10点差で勝った時は本当にほっとした」
富士通のキャプテンの宮澤夕貴選手は「前半はアイシンの渡嘉敷来夢選手のマークに寄ったら、周りの選手にスリーポイントを打たれ、ディフェンスの的が絞れなかった。後半は修正して、インサイドに1人だけ置いてチームで守れたし、渡嘉敷選手を止められてよかった」と試合を振り返りました。
そのうえで「前半は私がボールを持ちすぎてしまった。後半はそこを修正しながらシュートチャンスがあればどんどん打っていこうと思った。最後10点差で勝った時は本当にほっとしたし、1つタイトルを取れてよかった」と話していました。
また、富士通のBT・テーブスヘッドコーチは「気持ちは最高だ。我慢する時間が思ったより長かったが、選手たちが富士通のゲームプランを信じてくれた。だから勝つことがてきた」と選手たちをたたえました。
また、後半にどういう指示を出して逆転につなげたのかについては「オフェンスでゴールに向かっている選手が少なかったので、みんなでしっかりディフェンスをして攻守の切り替えを速く行い、ボールが止まらないようにしていい流れを作ろうとした」と話していました。
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