写真はイメージ=ゲッティ

 日本高校野球連盟は6日、大阪市内で理事会を開き、ワーキンググループで導入を検討している「7回制」について、新たに専門家らで作る検討会議を発足させて議論を継続することを決めた。日本高野連の井本亘事務局長は「来年12月の理事会までに何らかの方向性を示したい」との考えを明らかにした。

 新たな検討会議は「7イニング制等高校野球の諸課題検討会議」とし、元指導者らで構成する。日本高野連によると、過去の大会データから試合を7回に短縮することで試合時間が約30分短縮され、投手の投球数が約30球減少することが示された。

 それを踏まえ「障害予防の推進」や「部員不足チームの安全な試合参加」などがメリットとして挙がった。一方で「出場機会の減少」や「過去大会との記録の比較ができない」などを懸念点とした。日本高野連の宝馨会長は「会議の中で(試合の)ビデオ判定についても扱ってもらうことになった」と述べ、対応策をまとめていく考えを示した。

 また、U18(18歳以下)高校日本代表でヘッドコーチを務めていた前橋育英(群馬)の荒井直樹監督が校務の都合で退任し、市尼崎(兵庫)元監督で日本高野連の技術・振興委員を務める竹本修氏が就任することを決めた。高校日本代表は候補選手による合宿を来年4月に実施する。

 第96回選抜大会の決算修正も承認された。旅費などの一部について消費税の適用に誤りがあり、支出合計が3億2516万819円となり、215万4466円増加した。【長宗拓弥】

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