トルコの51歳、ユスフ・ディケチ選手は、パリオリンピック、射撃の混合エアピストルで、ほかの選手がゴーグルなど専用の装備を身につけるなか、眼鏡にTシャツ姿で片手をポケットに入れて撃つリラックスした雰囲気で競技を行い、銀メダルを獲得しました。
そのスタイルは、装備にお金をかけずにオンラインゲームを楽しむ人になぞらえてSNS上で「無課金おじさん」とも呼ばれ、話題となりました。
12月3日に来日したディケチ選手は6日、宇都宮市の射撃場で開かれた特別講習会の講師として招かれ、およそ20人の国内トップ選手が参加しました。
ディケチ選手ははじめに、5回目のオリンピックで初めて銀メダルを獲得し、28歳で始めた競技生活で最も反響が大きかったと自己紹介を交えて話をした後、参加した選手の質問に答えました。
この中で、高校2年生の草場胡美選手が「大会で緊張したときに平常心を保つにはどうしたらいいか」と尋ねると、ディケチ選手は「大切なのは感情だけで戦うのではなく、技術で戦うことだ。努力を重ねて技術面で自分のやり方を確立し、大会で結果が出るようになれば自信がついてくる」とアドバイスしていました。
講習を終えた後、草場選手は「印象に残ることばをたくさんもらった。目標に向かって進む上でいいきっかけになった」と話しました。
ディケチ選手は「若い選手たちが情熱を持って話を聞いてくれた。4年後のロサンゼルスオリンピックはこの中から自分のライバルが2、3人出てくるのではないか」と笑顔で話していました。
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