フィギュアスケートのジュニアグランプリ(GP)シリーズ上位6人で争うジュニアGPファイナルは5日、フランス・グルノーブルで女子ショートプログラム(SP)があり、史上初の大会3連覇を狙う島田麻央選手(木下グループ)は73・72点で首位発進した。フリーは6日に行われる。
流れるような演技で唯一の70点超えを果たした島田選手は「全部自分の中で良い質のジャンプが跳べたと思う」と満足そうに振り返った。
3回転フリップでは出場者の中で最も高い1・59点の加点。さらに基礎点が1・1倍となる演技後半に連続3回転ジャンプを跳び、出来栄え評価と合わせてジャンプ1本で12・88点を積み上げた。最後のスピンではジャッジの過半数が11段階で最高評価とするなど、自己ベストの73・78点に迫る滑りだった。
2位に5・95点差をつけ、3連覇に王手を掛けた。6日のフリーではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と4回転トーループの大技2本を組み込んだシニア顔負けの構成で臨む。「全部のジャンプを狙い過ぎないことが大事。完璧を求め過ぎると失敗につながってしまう。全てのジャンプを、慌てずに跳べるようにしたい」と、冷静に語った。
2位に和田薫子選手(グランプリ東海クラブ)、3位には中井亜美選手(MFアカデミー)が入り、ファイナルでは全種目通じて初の表彰台独占も懸かる。「フリーが終わっても日本女子がトップスリーに入れるようにしたいですし、それを達成するには私がしっかり頑張んないといけない」と最後まで頼もしかった。【グルノーブル倉沢仁志】
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