秋田県潟上市で活動するリトルシニアのチームが、2025年春の全国大会に東北代表として出場する。2年ぶりとなる大舞台で、チームは守備からリズムをつくり、優勝を目指す。
日が沈み、照明に照らされたグラウンドで練習に励むのは、潟上市で活動する秋田北リトルシニアの選手たちだ。現在、中学1年と2年合わせて25人が所属してる。
「リトルシニア」は中学生が参加する硬式野球リーグで、学校の部活動には所属せず、クラブチームとして日本一を目指す。
秋田北リトルシニアは、9月に秋田で開催された「秋季東北新人戦」で準優勝を果たし、2年ぶり2回目となる全国選抜大会の出場を決めた。大舞台に向け、選手は今、寒さと戦いながら強豪との対戦に備えている。
チームの持ち味は「投手力」。注目は、サウスポーで2年生の大坂陽向投手で、最速135キロのキレのあるストレートで強気に攻める。
大坂投手は「今のチームは守備力があり、バックを信じて投げられる安心感のあるチーム」と信頼を寄せる。
後ろにはタイプが異なる投手2人が控え、継投で守り切る。交代のタイミングが勝負の鍵となりそうだ。
一方、攻撃の核は、2年生で3番を打つ佐藤一空選手。ミート力が高く、得点圏での打席に期待が持てるほか、選球眼も良く、チャンスメークで4番・5番につなげる役目も担う。
佐藤選手は「自分は強い打球を必ず打てる選手です」と活躍を誓った。
長打は多くないが、バントや機動力といった小技で相手にプレッシャーをかけながら少ないチャンスをものにする。
また、チーム創設から大事にしているのが守備。センターを守るキャプテンの高橋優介選手は守備範囲が広く、堅い守りの象徴だ。守備からリズムをつくり、全国大会に臨む。
高橋主将は「僕たちは粘り強い守備が持ち味だと思っているので、一戦一戦戦うのが目標。2年前にベスト8に進出しているので、まずはそこを超えられるように、最終的には全国優勝できるように頑張りたい」と意気込む。
新人戦では2度のサヨナラ勝ちを収めるなど、勝負どころで集中力も光った秋田北リトルシニア。
全国選抜野球大会は、2025年3月に大阪で開催される。
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