世界ランキング13位の日本は、24日、「ラグビーの聖地」、ロンドン郊外のトゥイッケナム・スタジアムで世界7位のイングランドと対戦しました。
日本は、スクラムハーフの齋藤直人選手がキャプテンを務め、司令塔のスタンドオフにはニコラス・マクカラン選手が入りました。
日本は前半9分、イングランドのスタンドオフ、マーカス・スミス選手の巧みなパスから中央を突破され、ナンバーエイトのベン・アール選手に先制のトライを許すと、スクラムやモールで競り負けるシーンが目立ち、さらに2つのトライを奪われました。
日本は34分に右サイドから素早いパスをつなぐスピードある攻撃から最後はキャプテンの齊藤選手がトライを決めましたが、終了間際にもイングランドにトライを決められ7対35で折り返しました。
後半、日本は2つのトライを奪われ7対45とされた22分に細かくパスをつなぎ、フランカーの姫野和樹選手がトライを決めるなど攻め込む時間帯もありましたが、ノックオンなどのミスも相次ぎ、イングランドに14対59で大敗しました。
今回のヨーロッパ遠征はフランスに12対52で敗れ、ウルグアイに36対20で勝ち1勝2敗でした。
日本はこの試合がことし最後の試合となり、9年ぶりに復帰したエディー・ジョーンズヘッドコーチのもとスピードを生かした「超速ラグビー」を掲げて強化を続けたシーズンは、テストマッチ11試合を4勝7敗で終えました。
ただ、世界ランキングが日本よりも上位のチームとの対戦では0勝6敗とすべて敗れ、この試合でも、素早いパスや展開からトライを奪うシーンはあったものの、細かなミスやディフェンスが機能しない時間帯が続くなど多くの課題が残りました。
ジョーンズヘッドコーチは「現在の日本は、学びと時間が必要だ。シーズンを通して浮き沈みはあったが、特にここが伸びたという成長はないと思う。プロセスを信じてやり続けることが大切だ」とコメントしています。
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