【日本-米国】七回裏日本1死一、二塁、3点本塁打を放ち祝福される小園海斗(右)=東京ドームで2024年11月21日、藤井達也撮影

○日本9―1米国●(21日・東京ドーム)

 1次リーグを無傷の5連勝で突破した野球日本代表「侍ジャパン」の勢いは衰えることを知らない。米国に大勝し、国際大会の連勝を25に伸ばした。立役者は、この日2本塁打7打点と大当たりだった小園海斗だ。

 日本は、先発の高橋宏斗が四回まで8奪三振と力投していたが、五回から登板した2番手の隅田知一郎(西武)が相手の6番打者に先制のソロ本塁打を許した。

 嫌な流れになりかけたが、すぐに取り返す力が今の日本にはある。その裏、源田壮亮(西武)、佐野恵太(DeNA)の連打で1死一、二塁とし、坂倉将吾の適時二塁打で追い付くと、なお2死一、三塁で、小園が内角の直球をとらえた。鋭い打球が右翼線へ転がり、2人を生還させて勝ち越しに成功。「何とか抜けてくれて本当に良かった」と笑みを浮かべた。

 今大会、毎試合安打を記録している小園の調子の良さは本物だ。七回1死一、二塁から右翼席へ試合を決めるアーチをかけた。「入ってくれて本当に良かった。自分でも興奮している」と自身今大会初本塁打の3ランを喜んだ。そして八回には2打席連続となる右越え2ラン。勝負強い打棒で約2万5000人の観衆を沸かせた。

 小園は今季、本塁打はわずか2本。プロ通算でも24本だ。「本塁打はあまり打たないタイプなので打てて良かった」と振り返り、井端弘和監督は「あと3試合あるのでもっと打ってほしい」とさらなる活躍を期待した。24歳が躍動する日本の快進撃はまだまだ続きそうだ。【立松敏幸】

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