米大リーグの大谷翔平選手の元通訳で、違法賭博のために大谷選手から1600万ドル(約24億5千万円)超をだまし取ったとして銀行詐欺容疑で訴追された水原一平容疑者が12日、ロサンゼルスの連邦裁判所に出廷した。裁判官は、2万5千ドル(約383万円)の保証金を納めることなどを条件に、保釈を認めた。
米連邦検察によると、水原容疑者は現地時間12日朝に司法当局に出頭して、拘束された。同日午後、濃いグレーのスーツを着て出廷した水原容疑者は裁判官から氏名を確認され、訴追内容を理解しているかを問われ、いずれも英語で「はい」と答えた。5月9日に罪状認否の手続きが行われる予定。閉廷後、水原容疑者の弁護人は報道陣の質問に答えなかった。
検察側は11日、水原容疑者が違法スポーツ賭博で負けた借金を支払うため、大谷選手の銀行口座から1600万ドル超を無断で送金したとして、銀行詐欺容疑で訴追した。検察によると、水原容疑者は2021年11月から24年1月までの間、違法賭博の胴元に送金を繰り返し、銀行に対しては大谷選手になりすますこともあったという。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、水原容疑者は罪を認める方針という。有罪が確定すれば、最長で禁錮30年の刑を言い渡される可能性がある。(ロサンゼルス=五十嵐大介)
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