◯巨人8―5阪神●(3日・東京ドーム)
巨人の第25代4番打者の名前を冠し「長嶋茂雄DAY」と銘打たれた巨人―阪神の「伝統の一戦」で、巨人の第89代4番の岡本和真が、本拠地・東京ドームで豪快なアーチ。大先輩の記念の日に彩りを添えた。
二回2死走者なしから吉川尚輝の平凡なフライを阪神の左翼ノイジーが落球。二塁に走者を置いた場面で岡本が打席に立った。
マウンドの門別啓人はまだ19歳の2年目。気落ちしたのだろうか、カウント2―2から投じたのは138キロという中途半端な球速の高めのストレート。岡本がとらえた打球は左翼席に飛び込んだ。
一回に4点を先行したが、二回に1点を返された直後の攻撃だった。岡本は「点を取られた後でしたので、取られたら取り返すつもりでいきました。追加点が取れて、勝てて良かったです」と話した。
五回終了後には長嶋茂雄さん本人も車いすに乗って登場し、球場は沸き返った。始球式も務めた長嶋さんの娘、三奈さんは「長嶋茂雄DAYのことを聞いて一番父が喜んでいた」と感謝の弁を述べていた。頼もしい後輩たちの活躍でつかんだ白星という名のプレゼント。「ミスター」の頰はさらに緩んだことだろう。【岸本悠】
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