ことし球団創設90周年を迎える巨人は、「ミスタープロ野球」と呼ばれ、野球界のみならず日本のスポーツ界をけん引したOBの長嶋さんの功績をたたえようと、3日に東京ドームで開催された阪神戦を「長嶋茂雄デー」として、さまざまなイベントが行われました。
始球式では、現役時代に長嶋さんの指導を受けて球界を代表するバッターに育った松井秀喜さんがピッチャーを務め、力強いボールをど真ん中に投げ込むと大歓声があがりました。
始球式のあと、松井さんは「現役時代を思い出すような熱気を感じた。長嶋さんは、プロ野球の歴史を振り返るうえで必ず出る大きな存在だ。90周年だけでなく100年、150年となっても語り継がれていくと思う」と話していました。
そして、選手たちは3日の試合に、長嶋さんがつけていた背番号「3」が右袖や帽子の側面などにあしらわれたユニフォームを着て臨みました。
そして、5回が終わり「4番 サード長嶋 背番号3」というアナウンスが流れると、車いすに乗った長嶋さんが姿を見せました。
長嶋さんは、スタンドから送られる大声援に左手を挙げて応えると、笑顔で阿部慎之助監督とことばを交わし、始球式を務めた松井さんと3人で記念撮影を行いました。
長嶋さんが公の場に姿を見せるのは、ことし3月に東京ドームで行われた開幕戦以来です。
長嶋終身名誉監督がコメント
球団創設90周年のイベントに参加した長嶋茂雄終身名誉監督は球団を通じてコメントを出しました。
この中で長嶋さんは「1世紀に近い年月の中、多くの先輩、同輩、そして若い世代の人たちに支えられて築かれた球団の歴史です。私も巨人に入団して半世紀が過ぎました。自分自身の足跡を振り返ってもさまざまな喜怒哀楽が詰め込まれています」と振り返りました。
そのうえで「創設90年の年に巨人が日本一の座を目指す戦いを見せてくれると期待しています」などと選手たちを激励していました。
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