サッカー元日本代表監督の岡田武史氏(68)が会長を務めるJ3・FC今治は10日、来季のJ2昇格を決めた。愛媛県今治市を拠点に2015年の地域リーグ参入後、10季目、J3昇格後5季目での大願成就となった。
既にJ3優勝を決めた大宮アルディージャに次ぐ2位の今治はこの日、アウェーでガイナーレ鳥取と対戦。FWマルクス・ヴィニシウス選手がハットトリックを達成するなど攻守で最後まで圧倒し、5―0で自動昇格となる2位を確定させた。
「最高や」「悲願やけん」。チームが今治市内に設けたパブリックビューイング会場ではサポーターらの喜びの輪が広がり、うれし涙の人も。今季、ホーム試合はすべて応援に訪れたという同市恵美須町の仲渡(なかと)ゆいさん(35)は「絶対決めてくれると思っていた。今年のチームは本当にいいところしかない。J2は厳しいと思うが、さらに強くなってほしい」。同県西条市宮之内、目見田(めみだ)昭二さん(51)は「夏以降、戦闘力がすごく上がったと思う。安心して見ていられた。これからは若手がどんどん実力をつけ、早くJ1に上がれるよう見守りたい」と期待を込めた。
FC今治は14年11月に会長に就任した岡田氏の下、15年から地域リーグ2年、JFL(日本フットボールリーグ)3年を経て20年にJ3入りした。年間成績は20年7位▽21年11位▽22年5位▽23年4位で推移。運営会社は23年1月、J2、J1規模に客席を増設することができる民設民営の本拠地「アシックス里山スタジアム」を今治市に開設した。【松倉展人】
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