パリパラリンピックの7人のメダリストが出場するパラ競泳の日本選手権が滋賀県草津市で行われ、大会1日目の9日は、男子100メートル平泳ぎ、知的障害のクラスに、この種目で東京大会金メダル、パリ大会銅メダルの世界記録保持者、山口選手が出場しました。
山口選手はパリ大会の前に足の指を骨折していましたが、徐々に回復しているということで、前半から持ち味のダイナミックな泳ぎで大きくリードを広げました。
後半もリードを保ったままフィニッシュし、パリ大会を0秒15上回る1分4秒79のタイムで優勝しました。
山口尚秀「今がピークなのかな」
山口選手は「前半はあまり調子が出なかったが、パリパラリンピックの時よりいい記録を出せたので、ここから調子を上げていきたい」と話していました。
一方、今後については「今のところ4年後のロサンゼルス大会を目指すつもりはない。調子がいいことが少なくなり、今がピークなのかなと思っている」と話しましたが、これからも大会には出場する意向を示しました。
木下あいら 女子100m自由形で優勝
パリ大会の女子200メートル個人メドレー、知的障害のクラスで銅メダルを獲得した18歳の木下あいら選手は、9日出場した100メートル自由形で前半から積極的にレースを進め、2位に5秒余りの差をつけて1分1秒84のタイムで優勝しました。
木下あいら「ロサンゼルス大会では自己ベストと金メダル目標」
木下あいら選手は「パリパラリンピックが終わってから長水路のレースは初めてだったので、どんな感じかなと思っていたが、100メートル自由形はまあまあだったと思う」とレースを振り返りました。
そして、今後に向けては「来年の世界選手権で金メダルを取りたい。パリパラリンピックで目標が達成できなかったので、4年後のロサンゼルス大会では自己ベストと金メダルを目標に頑張っていきたい」と意気込みを話していました。
富田宇宙 男子100m自由形で優勝
パリ大会で2つの銅メダルを獲得した富田宇宙選手は、メダルを獲得した種目とは違う男子100メートル自由形、視覚障害のクラスに出場し1分0秒66のタイムで、2人のみの出場でしたが優勝しました。
富田宇宙「アジア大会への出場は少し検討」
富田宇宙選手は「前半はゆったりと入って後半頑張ろうと思っていたが、余力が残ってしまった。休んでいた時期もあったので、これからだと思う」と話していました。
そして、今後については「ロサンゼルスパラリンピックの出場は全く考えていないが、再来年に名古屋で行われるアジア大会への出場は少し検討している。水泳をやると水泳だけに一生懸命になってしまうので、軸足は移していきたい」と話していました。
10日は木村敬一や鈴木孝幸が出場
大会は10日も行われ、パリ大会で2つの金メダルを獲得した木村敬一選手や金メダルを含む4つのメダルを獲得した鈴木孝幸選手がメダル獲得種目に出場します。
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