【Honda-トヨタ自動車】優勝を決め、両手を突き上げて喜ぶトヨタ自動車の先発・増居と捕手・福井=京セラドーム大阪で2024年11月9日、松田雄亮撮影

 第49回社会人野球日本選手権大会は最終日の9日、京セラドーム大阪で決勝があり、トヨタ自動車がHondaに3―0で勝ち、第47回大会(2022年)以来、2大会ぶり7回目の優勝を果たした。準々決勝に続いて決勝で完封勝利を挙げた増居翔太投手の試合後の主なコメントは次の通り。

トヨタ自動車・増居翔太投手

 大事な試合を任されてうれしかった。トヨタには良い投手がたくさんいるので、先を見ず、一回から全力で投げることができた。後ろに他のピッチャーが控えているからこそできた投球だった。自分だけでなく、「全員」で投げ勝ったと思う。

 少し疲れを感じたが、試合に入ったら疲労は忘れていた。コーチに体は大丈夫と伝え、試合が動かなかったので、できるだけ長く投げたいと思っていた。(慶大時代からバッテリーを組む)福井(章吾)さんが自分を乗せてくれた。最後まで球威は落ちなかった。

 都市対抗の後、決め球がないのが弱点と思い、スプリットを覚えた。まだ仕上がっていない状態で今大会を迎えたが、マウンドとの相性が良かったのか、投げると意外に使えると思い、味をしめて投げるようになった。真っすぐが走っていた分、それが生きた。

 完封することができたが、トヨタには嘉陽(宗一郎)さんや、渕上(佳輝)さんといった実力と実績がある投手が他にもいるので、「投手陣を背負っていく」という思いはない。気負わず、「まだまだ追い付け、追い越せ」の気持ちで。若手らしく投げたい。

 この秋、プロ野球ドラフト会議で指名漏れしたのは実力不足だったから。悔しかったが、まさか数週間後にこんなに良い思いができるとは。次は来年の都市対抗。しっかり準備し、また今日のように、いい思いがしたい。

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