ロッテの佐々木投手はことし1月の記者会見で、将来的な大リーグ挑戦の意向を表明し、球団もこのオフに佐々木投手と移籍に関する話し合いの場を設ける考えを明らかにしていました。
そして球団は9日午後、佐々木投手についてポスティングシステムを利用して大リーグへ移籍することを容認したと明らかにし、今後、申請に向けた手続きを開始すると発表しました。
佐々木投手はプロ5年目の23歳で、海外を含めたFA=フリーエージェントの権利を取得しておらず、大リーグを目指すには球団がポスティングシステムによる移籍を認める必要があり、その対応が大きな注目を集めていました。
佐々木投手は岩手県陸前高田市出身。
大船渡高校時代にストレートの最速が160キロを超える右腕として注目され、2020年にドラフト1位でロッテに入団しました。
プロ3年目のおととしには史上最年少で完全試合を達成し、去年はWBC=ワールド・ベースボール・クラシックの優勝メンバーに名を連ね、シーズンでは大谷翔平選手が日本ハム時代にマークしたプロ野球の日本選手最速に並ぶ165キロをマークしました。
今シーズンは右腕のコンディション不良などで2回にわたって登録を抹消されましたが、8月に復帰を果たして自身初のふた桁、10勝をマークしていました。
佐々木投手は25歳未満のため、ポスティングシステムを使って移籍する場合、大リーグの労使協定によって契約金や年俸の額が制限され球団に支払われる譲渡金も限られます。
さらにマイナー契約からのスタートとなりますが、すでに現地ではこのオフの移籍市場の注目選手として関心を集めていて大リーグの各球団の動向が注目されます。
佐々木朗希がコメント「世界一の選手になれるよう頑張ります」
佐々木朗希投手は、球団を通じてコメントを発表しました。
この中では「入団してからこれまで継続的に将来的な大リーグ挑戦について耳を傾けていただき、今回こうして正式にポスティングを許可していただいた球団には感謝しかありません」としています。
そして入団してからの5年間について「ロッテでの5年間はうまくいかなかったことも多かったですが、どんな時もチームメート、スタッフ、フロント、そしてファンの皆様に支えられながら、野球だけに集中してここまで来ることができました」と振り返りました。
そのうえで「一度しかない野球人生で後悔のないように、そして今回背中を押していただいた皆様の期待に応えられるように、マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」と意気込みました。
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