山口県宇部市は12月8日、全長32キロの日本一長い私道として知られる「宇部伊佐専用道路」にコースを設けた自転車ロードレース「うべサイクルカップ」を開く。一般の人が普段立ち入りできない専用道路を観光資源として活用する試みで、次回以降はコースを拡大し、国際ロードレースの開催を目指したいとしている。
宇部伊佐専用道路を所有するUBE三菱セメントの協力で実現。宇部市小串と美祢市伊佐にある二つのセメント工場を結び、普段は大型トレーラーが運行している。
今回のレースは専用道路の宇部市側にコースを設け、次回以降に向けた実証イベントとして開催。参加者のレベルに合わせて六つのカテゴリーがあり、プロのロードレーサーから一般の人まで参加できる。各40人を募集し、いずれも参加無料。
当日は午前8時45分にレースを開始。宇部伊佐専用道路の船木インターチェンジを出発点に、プロ同士が競う最上級者のカテゴリーから、順位を競わないサイクリングのカテゴリーまで順次、スタートする。
宇部市流川で折り返す往復18・2キロと、より短い距離で折り返す往復10・8キロの2コースがある。サイクリングとキッズ(小学4~6年生対象)の参加者は短いコースを走る。
宇部市は、コースの延長や沿道での応援ができるようにすることなどを次回以降の検討事項に挙げ、「国内外で自転車ロードレースの人気が高まっており、参加者の意見を踏まえ、大きな大会につなげていきたい」と意欲を示す。
参加申し込みは、インターネット上の専用サイトで24日まで受け付ける。問い合わせは市観光交流課(0836・34・8353)。【近藤聡司】
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