【サントリー-順大】第1セット、ポイントを奪い喜ぶサントリーの大宅真樹=Asueアリーナ大阪で2024年5月2日、中川祐一撮影

 72回黒鷲旗全日本男女選抜バレーボール大会は第2日の2日、Asueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)でグループ戦があり、男子B組で今季のVリーグ優勝のサントリー(大阪)が順大(千葉)に3―0で快勝した。2連勝で4日からの決勝トーナメント進出を決めた。サントリーの主将・大宅真樹選手は日本代表への思いや、今大会限りで勇退する山村宏太監督との思い出を語った。主なコメントは次の通り。

山村監督「友達のような関係」

 (初日は駿台学園高、2日目は順大と対戦)大学生でもあっても、高校生でもあっても勢いがすごい。僕らと(試合を)できること自体にうれしさもあると思いますし、プロってこういう場所なんだよというのを肌で感じてもらいたいです。

 僕自身も黒鷲旗だったり、天皇杯(全日本選手権)だったりを高校(長崎・大村工高)、大学(東亜大)の時に経験している中で、二つも三つも上のレベルでやっている選手と試合ができるのはすごく楽しかったので。

 今、逆の立場にいるのは不思議な感覚です。それに見合ったパフォーマンスを相手が大学生でも出していきたいというのはありました。スタートから(V)リーグ同様に良いバレーボールはできたかなと思います。

 もちろん相手の特徴は試合の中で分かってくるので、最初の対応はなかなか難しいところがあったんですけど、それより自分たちのバレーボールをいかに展開できるかだと思っていました。そこに関してはすごく良かったと思います。

 (パリ・オリンピックを見据えたA代表の選手が今大会に参加しておらず)もしかしたらVリーグに比べたらレベルは落ちるのかもしれないですけど、そんなの関係なしに一つの大会として優勝を取りに行くというのはチームとして目標にしています。

 僕個人としてもアピールできる場所だと思っています。そういった意味で、誰かの目に届くようなプレーや、バレーボールを楽しんでいる姿を見せたいと思います。

 (日本代表の)登録メンバーに入れさせてもらってはいるので、まだパリ(五輪)へのチャンスは諦めていないところはあります。非常に難しいと思いますけど、こういった場所でもしっかりアピールできるようにとは思っています。

 (今大会限りで山村監督が勇退)本当に息子のように接していただいて、自分自身も人として成長できたと思っています。山村さんが監督になってからの4年間というのはすごくいろいろな経験をさせてもらった。

 (昨年12月の世界クラブ選手権で)世界のレベルにも連れて行ってもらいましたし、Vリーグで4年連続決勝に行かせてもらって、勝つこと、負けること両方経験できました。

 最後だというのは、あまり気にしてはいないんですけど、しっかり勝ちきって胴上げして送り出したいという気持ちはあるので。まずは1試合ずつしっかり勝ち、笑って送り出せたらと思います。

 (山村監督は)おやじというより、たぶん他のチームにない監督とキャプテンの関係性だと思います。本当に友達のように接しています。突っ込んだことも言い合える関係です。それはバレーボールの話もそうですし、全く関係ないプライベートの話もそうです。チームの中の風通しが良いので、うまく回っている気がします。

 (山村監督との)一番の思い出はやっぱりキャプテンに任命されたことかなと思います。自分でも分かるくらい人としてどんどん大きくなっています。キャプテンをしてきたからこそ得られるものはたくさんあったので。一番の思い出は、そこになります。

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