(30日、プロ野球日本シリーズ第4戦 横浜DeNAベイスターズ5―0福岡ソフトバンクホークス)
DeNAは、2人の外国人選手が投打でチームにいい流れを呼び込んだ。
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まずは先発のケイ。初登板の日本シリーズで、自身も課題に挙げている立ち上がりで最高のスタートを切る。一回に3者連続三振を奪うなど、三回まで6奪三振。150キロ台の速球と、低めへのスライダーがさえた。
六回2死二、三塁では、山川をチェンジアップで中飛に打ち取るなど、相手4番を無安打に抑えた。「山川には打たせないというのが肝だと思っていたので、それができて良かった」。7回無失点に胸を張った。
その好投を最初に援護したのは、4番のオースティンだった。四回1死から右翼席へ先制のソロ本塁打を放ち、「追い込まれていたので、芯に当てるイメージを強く持っていた」。
中8日の登板で万全の状態だったケイと対照的に、オースティンは今シリーズの初戦で自打球を左足甲に当て、故障を抱えながらの戦いが続く。第2戦を欠場し、前日から指名打者として復帰していた。
足をやや引きずるようにしながら走る。その姿でチームを鼓舞するオースティンは、「本当は全打席歩いて帰れるようにホームランを打ちたい」とおどけつつ、「体の状態は良くないけれど、すべてを出し切るつもり」と語気を強めた。
2017年の日本シリーズでは、ソフトバンクの本拠地で3戦3敗。今回はその敵地で連勝し、対戦成績を五分に戻した。(上山浩也)
DeNA・宮崎も貴重な一発
打撃不振を極めていたDeNA宮崎が、ついに目覚めた。
1―0の七回に先頭で打席へ。ソフトバンク2番手の尾形の153キロの直球を力強く振り抜き、青く染まった左翼席に打球を運んだ。日本シリーズでの本塁打は、ソフトバンクと対戦した2017年の第4戦以来、3本目。「塁に出て後ろにつなぐ気持ちだった。最高の結果になった」
2度の首位打者を獲得した35歳。今シリーズも全試合で先発出場しているが、この打席までは12打数1安打、打率0割8分3厘と苦しんだ。「個人のことよりチームにできることを考えていた」というベテランが、ここぞで値千金の一発を放った。
DeNA・桑原、監督のコメント
桑原(D) 七回1死満塁から2点適時二塁打。「最低でも犠牲フライという気持ちで打席に入った。どんな形でも得点することが大事だったので良かった」
三浦監督(D) 「これでまた横浜で試合ができるが、それが目標ではないですから。そこで勝たないと。明日もう1試合あるのでしっかり準備します」
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