大リーグの選手会は毎年、選手どうしの投票で、その年最も活躍した投手や野手を表彰していて、26日、ことしの受賞者が発表されました。

このうち、今シーズン投打を通じて最も活躍した選手1人を選ぶ年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」には、ホームラン58本、144打点でアメリカンリーグの2冠に輝いたジャッジ選手が選ばれました。

ジャッジ選手はホームラン62本を打ってリーグ記録を塗り替えた2022年以来、2年ぶりの受賞です。

一方、大谷選手は、4年連続で最終候補の3人には入っていましたが、2021年以来3年ぶりの受賞はなりませんでした。

大谷選手は今シーズン、打率3割1分、ホームラン54本、130打点、59盗塁の活躍で大リーグ史上初の「ホームラン50本、50盗塁」を達成したほか、ホームランと打点でナショナルリーグの2冠に輝きました。

大谷選手は年間最優秀選手の受賞は逃したものの、ナショナルリーグの野手部門の最優秀選手に初めて選ばれました。

エンジェルス時代はアメリカンリーグで2021年と2023年の2回選ばれていて、通算3回目です。

日本選手ではイチローさんが大リーグのシーズン最多安打記録を更新した2004年にアメリカンリーグで受賞していて、大谷選手は日本選手で唯一、複数回の受賞を果たしています。

アメリカのメディアは、ことしのシーズンMVP=最優秀選手に、ナショナルリーグは大谷選手、アメリカンリーグはジャッジ選手がそれぞれ選ばれると予想していて、2人のスター選手の対決は現在行われているワールドシリーズでも最大の注目となっています。

大谷とジャッジ 互いに受賞を祝福

大谷選手は受賞について「実際にグラウンドでプレーしている選手の人たちからそう言ってもらえるのはすごくうれしいし、自分の自信にもなるので、何回受賞してもうれしいなと思う」と話しました。

そのうえで、今シーズンの印象に残っている瞬間を尋ねられると「ホームランを50本打った時もそうだし、やっぱりポストシーズンが決まった試合や特に地区優勝が決まった試合は印象に残っている」と答えていました。

そして、年間最優秀選手を受賞したジャッジ選手については「本当に毎年のようにすばらしい、歴史的なシーズンを送っている。刺激になるし、楽しませてもらっている。何より野球界を盛り上げてもらっていることにすごく感謝というか、見られることにありがたいなという気持ちでいる」とにこやかな表情で話し、受賞を祝福していました。

一方、ジャッジ選手は大谷選手に対して「翔平、受賞おめでとう。君には日々驚かされてばかりだし、君を相手にプレーできるのは本当に特別な機会だと感じる。きっとこれからも多くの賞を受賞するだろう」と話し、こちらも賛辞を惜しみませんでした。

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