ドジャースとヤンキース スター選手が顔をそろえる
スター選手が顔をそろえる両チームには、ドジャースが大谷選手、ベッツ選手、フリーマン選手、ヤンキースがジャッジ選手、スタントン選手とシーズンMVP=最優秀選手の受賞経験者が合わせて5人所属します。
ニューヨークとロサンゼルスというアメリカを代表する巨大都市のライバル球団どうしの対決という側面もあいまって、大きな盛り上がりを見せています。
持ち味はともに強力打線
両チームの持ち味はともに強力打線で、レギュラーシーズンのホームランの数は、ヤンキースが両リーグトップの237本、ドジャースがナショナルリーグトップの233本でした。
ドジャースの大谷選手は今シーズン、ホームラン54本、130打点でナショナルリーグの2冠に輝き、アメリカンリーグ2冠で、ホームラン58本、144打点のヤンキースのジャッジ選手とのホームラン王対決がことしのワールドシリーズの最大の注目です。
ホームランを50本以上打った選手が在籍するチームどうしの対戦は、ワールドシリーズ史上初めてです。
大谷選手 ポストシーズンで勝負強いバッティング
大谷選手はポストシーズンに入って打率2割8分6厘、ホームラン3本、10打点で勝負強いバッティングを見せています。
後ろを打つ2番のベッツ選手も打率2割9分5厘、ホームラン4本と好調で、右足首のけがでリーグ優勝決定シリーズの第6戦を欠場したフリーマン選手もワールドシリーズでは復帰する見込みです。
さらに脇を固めるエドマン選手やキケ・ヘルナンデス選手もバッティングが好調です。
ジャッジ選手 ポストシーズン打率1割6分1厘と苦しむ
対するヤンキースは、キャプテンのジャッジ選手がポストシーズンに入って打率1割6分1厘、ホームラン2本、6打点と苦しんでいますが、レギュラーシーズンでホームラン41本のソト選手、同じく27本のスタントン選手が好調です。
スタントン選手はリーグ優勝決定シリーズの5試合で打ったヒット4本がすべてホームランという活躍で、シリーズのMVP=最優秀選手を受賞しました。
打線は両チームほぼ互角といった陣容です。
投手陣 層の厚さはヤンキースが上回る
一方、投手陣はドジャースが先発にけが人が相次いでいて、層の厚さはヤンキースが上回っています。
ドジャースは第1戦のフレアティ投手、第2戦の山本由伸投手に続く先発ピッチャーがレギュラーシーズンで1勝6敗のビューラー投手で、このシリーズもこれまで同様にリリーフ投手を細かくつなぐ「ブルペンデー」を設ける必要が出てくるため、リリーフ陣の奮起が不可欠です。
対するヤンキースは第1戦に昨シーズン、サイ・ヤング賞のコール投手、第2戦に今シーズン16勝の左腕、ロドン投手が先発し、第3戦以降も規定投球回には届かなかったもののレギュラーシーズンで防御率2.85だったシュミット投手や今シーズン15勝のヒール投手が控えています。
さらに今シーズン9勝をあげた変則左腕のコーテズ投手もワールドシリーズではひじのケガから復帰する見通しで、充実の投手陣がドジャース打線に対します。
先に4勝したチームがワールドチャンピオンに
ワールドシリーズは先に4勝したチームがワールドチャンピオンに輝きます。
ワールドシリーズで両チームが対戦するのは1981年以来43年ぶりで、このときは4勝2敗でドジャースが制しました。
ドジャースがニューヨークのブルックリンを本拠地としていた時代も含めてこれまでワールドシリーズで11回対戦し、ヤンキースが8回、ドジャースが3回頂点に立っています。
ただドジャースが本拠地をロサンゼルスに移してからは2回ずつと五分になっていて、今回はどちらが制するのか注目です。
両チームの強力打線をそれぞれの投手陣がどのように抑え込むのか。
大谷選手とジャッジ選手が圧倒的なパワーでホームランを打ち合う試合はあるのか。
世界一をかけた目の離せない戦いがいよいよ始まります。
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