プロ野球ドラフト会議で24日、大阪学院大高の今坂幸暉(ともき)内野手(3年)がオリックスから育成1位指名を受けた。今春の春季近畿地区大会大阪府予選で大阪桐蔭、履正社の「2強」を破って初優勝し、話題を集めた大阪学院大高で「3番・遊撃手」を担い、主将としてチームを引っ張った。
今坂選手は山口県下関市出身。50メートル5秒台で遠投は115メートルの走攻守そろった右投げ左打ちの内野手。身長178センチで大柄ではないが、勝負強い打撃と身体能力の高さが注目された。
大阪学院大高の甲子園出場は春センバツ1度のみだが、練習環境が充実し、近年強化が進んでいる。今坂選手は「甲子園よりもプロに行きたい気持ちが強かった」と進学を決めた。
生命保険代理店を経営しながらチームを率いる辻盛英一監督(48)が、2023年春に就任し、大きく成長した。辻盛監督も頼れるリーダーとして一目を置く。「ずば抜けたセンスを持っている。人間力が最高でみんなを引っ張っていける」と評価する。
今坂選手は「辻盛さんがいなければ、自分はこうなってはいない」と感謝する。快進撃を見せた春から一転、今夏は大阪大会の初戦で敗退して甲子園出場はかなわなかった。今度は恩師にトップレベルで活躍する姿を見せるべく、プロの世界へはばたく。【長宗拓弥】
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