第77回秋季東海地区高校野球大会(東海地区高校野球連盟主催)は20日、静岡市の草薙球場とちゅ~るスタジアム清水で準々決勝があった。大垣日大(岐阜1位)は中京大中京(愛知2位)を3―2で下し、岐阜第一(岐阜3位)は7―0で海星(三重1位)を制して4強入りを決めた。中京(岐阜2位)は常葉大菊川(静岡1位)に4―1で敗れた。準決勝は26日に草薙球場であり、第1試合の常葉大菊川―至学館(愛知1位)ののち、第2試合で大垣日大と岐阜第一が県勢対決に臨む。結果は来春の選抜大会出場校(東海枠=3)を決める参考になる。
(大垣日大3―2中京大中京=延長10回タイブレーク)
今夏の甲子園を逃した大垣日大に彗星(すいせい)のように現れたエースだ。谷之口翔琉(かける)投手(1年)は中京大中京を被安打4、2失点に抑えて完投。来春の選抜大会に近づく大きな勝利をたぐり寄せた。
県大会では6試合に投げて無失点。だが強豪相手とあって、「五回を2失点ぐらいでいければ」と考えていた。
序盤は直球で押したが、「相手に張られていた」。初回、失策も絡んで2点を先行される。投球の組み立てを変え、中盤からはカーブが冴(さ)え渡り、凡打の山を築いた。
九回で決着がつかず延長タイブレークへ。十回表に味方が1点を勝ち越す。「1点で十分でした」。自信と余裕があった。
その裏も安打を許さず快勝。今夏の甲子園にも登板した相手エースに投げ勝ち、「自信になります」と笑顔を見せた。
172センチの細身から繰り出す変化が大きくスピードのあるカーブや伸びのある直球が武器。「夢がかかった大事な試合でした。今後も一戦一戦勝っていければ」と次戦を見据えた。(高原敦)
県大会や練習試合でも対戦
秋季東海地区高校野球大会は26日の準決勝で、大垣日大と岐阜第一が対戦することになった。県大会の準決勝でも対戦し、大垣日大が6―0で勝った。再戦に向けて同校の高橋正明監督は「練習試合も何度もやっている相手。楽しみです。どっちが勝っても良い試合をしたい」と話した。(高原敦)
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