第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝、11月24日・宮城県)の出場権を懸けた第10回予選会「プリンセス駅伝in宗像・福津」は20日、福岡県宗像市の宗像ユリックスを発着点とする6区間42・195キロのコースに30チームが出場して行われた。
創部5年目で初のクイーンズ駅伝出場を目指す東京メトロに移籍加入してきた上杉真穂選手(29)はエース区間の3区(10・7キロ)を走った。
今年、10年在籍したスターツから移り、「自分のやること、目指すものは変わらないけれど、若い子から刺激をもらっている。チームとしてはクイーンズ駅伝に絶対行きたい」と意気込む。
上杉選手は2022年の大阪国際女子マラソンを2時間22分29秒の2位で走り、昨秋のパリ・オリンピック代表選考会「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」にも出場した。パリ五輪出場は逃したが、世界の舞台をより強く意識し、来年9月に東京で行われる世界選手権出場を目標にする。
環境も自身の立ち位置も変化した。昨年末に14年から所属したスターツを退社。スターツ入社時から指導を受けてきた中村悠希監督(43)とほぼ同時に東京メトロへ移籍した。「今のほうが(チームメートから)目標にされている」と中村監督は言い、上杉選手自身も「チームみんなで強くなっていけるように引き込んでいきたい」とリーダーシップを口にする。
東京メトロは、今年創立から20周年を迎えた。「駅伝を走るからには、区間賞を目指したい。できるだけ前で(たすきを)渡したい」とエース区間でチームを盛り上げる。【丹下友紀子】
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