Jリーグ

サッカー・J1 ○東京ヴェルディ2―1浦和レッズ●(19日、東京・味の素スタジアム)

 試合終了のホイッスルを聞いた浦和の選手たちは、ピッチに座り込んだ。4試合ぶりとなる得点で先制しながら、後半に逆転を許し、5年ぶりのリーグ4連敗。主将のGK西川周作選手は「受け入れ難い結果」と声を絞り出した。

 立ち上がりから相手の厳しい重圧にさらされて、余裕を持った組み立てができず、好機が作れない。その中で前半27分、渡辺凌磨選手がドリブルから左足を振り抜く豪快なシュートを決め、少ない好機をものにした。

 しかし後半14分、相手セットプレーの素早いリスタートからの攻撃で同点にされると、同31分にはCKからヘディングを決められて、万事休す。ここのところセットプレー絡みの失点が続いているだけに、マチェイ・スコルジャ監督は「集中力が切れて失点してしまった。またセットプレーから失点したことは嫌な記憶になる」と語った。

 アウェーにもかかわらず、この日もゴール裏のスタンドは真っ赤に染まった。試合後、選手があいさつをした後に西川選手と原口元気選手らが残り、10分以上にわたってサポーターと会話を交わした。

 この敗戦で浦和は、J2降格圏の18位・磐田と勝ち点4差の16位まで順位を落とした。磐田より残り試合は1試合多いものの、終盤の6試合、予断を許さない展開が続く。

 西川選手はサポーターからかけられた「いつでも味方だから、戦う姿勢を見せてほしい」という言葉が胸に響いたという。

 「感情的に物事を言うわけではなく、向き合ってくれたことに本当に感謝しているし、一緒に戦っていると実感した。今の順位は申し訳ないと悩んでいるが、変えないといけないのは自分たち。一人一人考えないといけない。殻を破って強くなりたい」。その覚悟を次こそ結果で示す。【角田直哉】

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