第101回東京箱根間往復大学駅伝(2025年1月2、3日)の予選会が19日、東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地をスタートして国営昭和記念公園にゴールするコース(21.0975キロ)で行われ、1位の立大など10校が出場権を獲得した。

◆東農大はわずか1秒届かず…明大、東海大も涙

 各校上位10人の合計タイムで争われ、立大は10時間52分36秒。1分3秒差の2位に専大が続いた。以下は山梨学院大、日体大、中央学院大、中大、日大、東京国際大、神奈川大、順大が通過した。11位東農大はわずか1秒届かず、明大、東海大なども本大会の出場を逃した。  箱根駅伝は、前回総合優勝の青学大に駒大、城西大、東洋大、国学院大、法大、早大、創価大、帝京大、大東大のシード10校と、オープン参加の関東学生連合を加えた計21チームで開催される。

◆夏合宿での追い込みが奏功、2位に1分以上の差をつけ

 箱根路を走るだけでは、もう満足できない。立大は2位に1分以上の差をつけてのトップ通過。でも派手に喜ぶことはしない。4月に就任し、初めて予選会に臨んだ高林祐介監督は「まず切符をしっかり取るというところが一番の目的で、そこに関してはほっとした」と教え子の力走に胸をなで下ろした。

箱根駅伝予選会をトップで通過し喜ぶ立大のメンバー=国営昭和記念公園で(武藤健一撮影)

 主力を一部欠く中でも、おのおのが定めた目標に向かってスタートからハイペースを刻んだ。10キロ地点でチームのタイムはすでに首位。主将の安藤圭佑(4年、愛知・豊川高出)が「しっかり粘れた」と語る通り、最後までその座を譲ることなく、本選の切符をつかみ取った。  駒大OBの高林監督の方針もあり、夏合宿で昨年までより全員が走行距離を伸ばして追い込んだ。「こういうタフなコンディションでも力を出し切れるような、足づくりを中心に取り組んでいた」と指揮官。地道に積み上げてきた練習の成果は、スタート時点で気温が23度を上回る高温多湿の環境で発揮された。  2季前に55年ぶりの本選出場を果たして以来、まだ10位以内に与えられるシード権を確保できていない。安藤は「シード権をずっと狙ってやってきている」。高い目標を臆することなく口にした。(山内晴信) 

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