那須川選手は、キックボクシングなどの格闘技で47戦全勝の成績を残し、去年、ボクシングに転向したあとは4連勝していて、14日夜、東京の有明アリーナで行われたWBOアジア・パシフィック・バンタム級王座決定戦で、世界2位で、フィリピンのジェルウィン・アシロ選手と対戦しました。

試合は、第1ラウンドから那須川選手の左のカウンターが相手の顔を捉えました。

そして、第9ラウンドに、那須川選手が左のボディーにパンチを打ち込んでダウンを奪うと、その後も連打で攻めました。

第10ラウンドには、左のまぶたを切って出血しましたが、動揺を見せずに最後まで攻め続け、那須川選手が3対0で判定勝ちし、初めてのタイトルを獲得しました。

那須川選手は「無事にアジアのベルトを巻くことができた。格闘技をしてきて、初めて顔に傷がついて、もみくちゃな試合になったが、勝つことができてうれしい。KOしたかったが、圧倒的に強くなって、また戻ってきたい」と話していました。

そして、今後について「バンタム級のチャンピオン4人は、全員日本人なので、来年中には世界タイトルマッチをやりたい」と意気込んでいました。

中谷潤人 WBC 2回目の防衛果たす

また、WBC=世界ボクシング評議会バンタム級の世界タイトルマッチは、プロボクシングで無敗のまま3階級制覇を果たし、2回目の防衛戦に臨む中谷潤人選手が、WBC1位でタイのペッチ・ソー・チットパッタナ選手と対戦しました。

中谷選手は序盤は相手の出方をうかがっていましたが、徐々にプレッシャーをかけ、第6ラウンドには強烈な左のストレートと連打でダウンを奪いました。

さらに終了間際にも、再び左のストレートでダウンを奪ったところでレフェリーが試合を止め、6ラウンド2分59秒で、テクニカルノックアウト勝ちして防衛を果たしました。

WBOチャンピオン 田中恒成 初防衛に失敗

一方、WBO=世界ボクシング機構、スーパーフライ級の世界タイトルマッチでは、チャンピオンの田中恒成選手が、5位で南アフリカのプメレレ・カフ選手に第5ラウンドでダウンを奪われ、終盤盛り返しましたが、1対2の判定で敗れて、初めての防衛に失敗しタイトルを失いました。

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