車いすカーリングは、専用のスティックを使ってストーンを投げますが、健常者のカーリングとは違って、氷の表面をブラシで掃く「スイープ」ができないため、より正確なショットが求められます。
また、ストーンを投げる際、氷の上で車いすが動かないように選手を支えることが認められています。
14日は北海道帯広市で、2026年のミラノ・コルティナダンペッツォパラリンピックで新種目として実施される、男女1人ずつでペアを組んで行う混合ダブルスの世界選手権の選考会が行われ、2大会連続の出場を目指す小川選手と中島選手のペアが、決勝で村松由里選手と安杖直人選手のペアと対戦しました。
小川選手と中島選手のペアは、正確なショットで得点を重ねて、第5エンドを終えた時点で4対1とリードしましたが、第6エンドに村松選手と安杖選手のペアに3点を奪われ、4対4の同点に追いつかれました。
それでも小川選手と中島選手のペアは、第7エンドに2点を取って再びリードを奪うと、不利な先攻で迎えた最終の第8エンドで、相手ペアの得点を1点に抑えて6対5で勝って優勝し、2025年3月にイギリスで開かれるミラノ・コルティナダンペッツォパラリンピックの出場枠がかかる、世界選手権の日本代表に決まりました。
小川選手は「車いすカーリングは、4人制も含めて2010年のバンクーバー大会を最後に、パラリンピックに出場できていないので、普及のためにも出場して、おもしろさを知ってほしい」と話していました。
中島選手は「車いすカーリングに興味を持ってほしいという思いで、パラリンピックを目指しているので頑張りたい」と話していました。
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