パリオリンピック陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手(26)=JAL、北海道旭川東高卒=の「凱旋(がいせん)パレード」が13日、古里の旭川市であった。久しぶりの帰郷にあわせ、北口選手は、パティシエの父親が働くアートホテル旭川で、金メダルの「ご褒美」としてリクエストした「金メダルタルト」を味わった。
北口選手が事前に伝えていた「金メダルを模してほしい」との要望や好みの食感、食材などを基にイメージをつくった。五輪の舞台のフランスで古くから愛されているガレット・ブルトンヌを土台に、カボチャのレアチーズで金メダルをデザインし、小豆も忍ばせた。北口選手が拠点とするチェコで親しまれるスパイスクッキーで飾った。フランス、チェコ、日本の3カ国にちなんだ一点ものだ。
「ちゃんとオーダー通りになっているのかな」と楽しみにする北口選手は早速、試食した。一口、ほお張ると、「自分の好きなものを年1回、作ってもらえる。好みだけで作ってもらえるのでケーキ屋の娘でよかった」と満面の笑みを見せていた。
「味は私の好みですが、もうちょっとおしゃれにしてほしかったので5点減点で95点」と、娘ならではの辛口の採点。一方、「みんなに愛されるお菓子になれば」と市販化もリクエストしていた。【横田信行】
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