バレーボールの「SVリーグ」は、2027年シーズンまでの完全なプロリーグ化、2030年に世界最高峰のリーグを目指す国内の新たなトップリーグです。
11日は東京体育館で開幕戦が行われ、昨シーズン、V1を制したサントリーサンバーズ大阪と2位の大阪ブルテオンが対戦しました。
試合は立ち上がりから西田選手が得意のサーブで連続得点を奪うなどして主導権を握り、ブルテオンが第1セットを25対17、第2セットを25対19で連取しました。
あとがなくなったサンバーズは第3セット、中盤までリードを奪いましたが、イタリア1部リーグから移籍したエースの高橋選手がバックアタックをブロックされるなどして逆転を許しました。
試合は第3セットを25対21で取ったブルテオンがセットカウント3対0でストレート勝ちし開幕戦を飾りました。
試合後、両チームの選手が見守る中、大河正明チェアマンが「私たちはきょう船出をします。世界最高峰のリーグになって見せたいと思います」と開幕を宣言すると、会場は大きな拍手に包まれ、華々しく幕を開けました。
会場には多くのファンが訪れ、リーグによりますと6500席余りのチケットは完売し、中には当選倍率が100倍を超えるものもあったほか、グッズ売り場には試合開始の3時間以上前から1000人近くのファンが列を作りました。
《SVリーグとは》
バレーボールの『SVリーグ』は2027年シーズンまでの完全なプロリーグ化、2030年に世界最高峰のリーグを目指す新しいリーグです。
『SV』の『S』にはStrong(強く)、Spread(広く)、Social(社会)などの意味が込められています。
女子は14チーム、男子は10チームでスタートし、ホームアンドアウェー方式で各22試合、合計44試合が行われます。
男子は上位6チーム、女子は上位8チームがトーナメント方式のチャンピオンシップに進みます。
また、外国人選手の枠はこれまでの1から2に増やし、世界ランキング上位のポーランドやブラジルなどの代表選手が複数加入するなど、レベルの底上げを図りました。
【チーム運営は大きく変化】
これまでは実業団を中心に運営されてきましたが、ライセンスの交付基準をより厳格化しました。
▽ユースチームの保有のほか
▽ホームアリーナでホームゲームを80%以上行うことに加え
▽2030年以降は5000人以上を収容できること
▽さらに売上高は2026年シーズンまでは4億円以上、それ以降は6億円以上にすることなどを求めています。
そして2027年シーズンまでにすべてのチームが運営法人を持った完全なプロリーグ化、2030年には世界最高峰のリーグを目指します。
スポーツのプロ化が進む中、地域に根ざしながら競技面、運営面ともに世界最高峰を目指す取り組みが注目されます。
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