パリ・パラリンピック陸上「視覚障害・男子100メートル」で銅メダルを獲得した川上秀太選手が26日、母校の体育祭に登場し、後輩たちに今後の目標を語りました。

秋晴れに恵まれた福井市の9・98スタジアムでは26日、福井高校の体育祭が行われました。
 
約1500人が参加した体育祭の開会式後、パリ・パラリンピック陸上「視覚障害・男子100メートル」の銅メダリスト・川上秀太選手が登場しました。川上選手は2014年に福井高校に入学。高校時代は3年間陸上部に所属していました。
 
生徒たちを前に、川上選手は「高校時代は11秒5台の選手だったが、高校と大学を経て自己ベストが10秒61まで上がっている。ロスパラリンピックで金メダルを目指して世界記録にも挑戦したい」と今後の目標を語りました。
  
川上選手の言葉を聞いた生徒たちは「同じ100メートルを練習しているが、陸上部の先輩として尊敬する先輩」「パリパラリンピックですごい結果を出して、素晴らしい人。自分も川上選手のような存在になれるよう頑張りたい」などと感激した様子で話していました。
 
川上選手は「拍手や声援をもらって今後の励みにもなるし、モチベーションにもなる。みんなの代表という気持ちでやらないとなと感じた。今が絶頂期ではなく、今後の走りでより注目されるように、こんな先輩がいるんだと自慢できるような選手になりたい」と話していました。
 
体育祭では、懐かしの”パン食い競争”ならぬ”パン取り競争”が行われ、代表の生徒が
トラックの途中でジャンプしてパンを取ってからゴールを目指すなど色別ごとに白熱した戦いが繰り広げられていました。

川上選手は、10月に東京で開かれる健常者とも競う大会に出場するということです。

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